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競馬でもうけの記事
  11/30の新聞に競馬で得た利益を申告せず、計5.7億円を脱税したとして大阪国税局が追徴課税と大阪地検に告発、大阪地検が所得税法違反罪で会社員を在宅起訴したとした記事がありました。

 大阪国税局はこの競馬の儲けを一時所得(所得税基本通達34-1(2))とし、当たり馬券のみをこの儲けを得るために支出した経費と考えて所得税を課税したのです。


 税金は儲けではなく、利益に税率を乗じて算出します。


一時所得の利益は
(「収入金額」−「その収入金額を得るために支出した金額」−50万円)×1/2です。今回のケースは(30億円−1.5億円−50万円)×50%=約14.2億円


これに所得税の最高税率40%を乗じますと

14.2
億円×40%=約5.7億円と推計できます。


 一方、会社員の弁護人によりますとこの人の儲けは1.4億円だそうです。
弁護人は当り馬券からはずれ馬券を差し引いた金額を儲けと考えているために大阪国税局と弁護人の考える利益には大きな差があります。

この会社員の手元には購入馬券とあたり馬券の差額1.4億円(新聞記事の金額)しか残っていないのなら、5.7億円の税金を払えるはずはありません。

上記のとおり、この競馬の儲けにかかる税金の計算上、当たり馬券の儲けから「その収入を得るために支出した金額」を差し引くことができます。大阪国税局はこの「その収入を得るために支出した金額」を当たり馬券のみと考えております。弁護人は同時期に購入した全ての馬券を考えており、真っ向から意見が対立している訳です。

今回のケースは数年かけて巨額の利益を得るに至った訳ですが、例えば、手元に28.7億円ある人がいて、1レースにすべて投入して、30億円当たった場合に、その当たり馬券の購入費用が1.5億円であれば、同額の税金がかかります。当たっても巨額の所得税がかかる訳ですから、このような馬券の買い方はしてはいけないということになります。JRAも税務署も例えば、当せん金には税金がかかります。買い方によっては当たり馬券で税金がまかなえない場合ございますのでご注意ください…みたいな注意喚起はしていません。

宝くじは買目を増やすことが当たる確率を高めることができます。馬券も宝くじ同様に、一定のルールに基づき枠番や馬番という数字に着目し機械的に買うような場合には、馬券が当たる確率を上げるために買目を増やすということは自然なことだと思います。そのときのはずれ馬券は、「その収入を得るために支出した金額」にならないのでしょうか。ちなみに宝くじは当せん金付証票法13条により所得税がかかりませんので、そんな心配はいらないのですが…。

 システムを使って一度にたくさんの馬券を購入できるようになりました。また、馬券の種類が増えて、高額配当も続出しているように思います。今回の件は、大阪国税局の考え方が正しいのか、まだ結論は出ておりませんが、私も税のあり方を考える機会になりました。皆さんはどう考えますか。

| 税金 | 08:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
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